The Carnival / The Carnival

Carnival

Carnival

セルメン・クローンセルメン分家をひとつ。クローンではなく、アメリカ進出後、サーキットに疲れた脱退組でした。Janis Hansen, Jose Soares, Bob Matthewsの三人にTerry Fisherが加わっております。つまりボーカル・グループなんかじゃなく、歌いながら演れて当たり前の方々です。参りました。しかし、ジャケットからして白いピンキラにしか見えません。損してます。
結果、この一枚で終わった終わってしまったグループのようで。プロデュースはボーンズ・ハウ。後のBell時代、"Love Music"や"Vintage '73"でセルメン自身をプロデュースしてしまうわけですから業界は面白い。
5th Dimentionのようなコーラスで結構上手いし、むしろBrasil '66よりもいいんじゃない?という瞬間もところどころに
バックはスタジオミュージシャンなんでしょうか?
ライナーによると、
"いつも彼がレギュラーで使っていたスタジオ・ミュージシャンを起用したのである。"
と。ノリの違いがわかったような気がします。この頃の5th Dimentionに近いし。M-1はサンバですが妙にタメがあるんで黒さを感じるし
M-1とM-2がブラジル風ですが後はセルメン風ポップ。

で、ライナーを見ると
DrumsにHal Blaine。GuitarにTommy Tedesco。Bones Howe人脈ですね。PianoにPete Jolly…?え?

でも割り切って聴けば面白い。バーズのM-5、バカラックのM-7とか…セルメンが演りそうな曲ばっか。
"ジャニスやホセが持ってきたデモテープの中に"
え?やはりそれってもしかして。無駄な想像しますって。できればそれも…

そしてRev-Olaからの再発なので3曲も追加。一曲はバージョン違いですが。それもよりによってダスティでお馴染"Son Of A Preacher Man"高速バージョンを更にラウドにした…スタジオセッション?
"「ライア・ラダイア」に続いて「(サン・オブ・ア・)プリーチャーマン」をシングル・カットしたが"
いや、明らかに音が違いますって。むしろ"私たちのライブは本当にすごかったわ"という位のノリです。

ちゃんとライナーは読みましょう。やはり楽しい。